定年ハッピーライフ#38 45歳定年制の報道を聞いて思ったこと。

定年ハッピーライフ#38  45歳定年制の報道を聞いて思ったこと。

9月9日にサントリーの新浪社長が発言した「45歳定年制」が炎上しています。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長が、45歳定年制が必要という趣旨の発言を行ったことが波紋を呼んでいる。新浪氏はその後、発言を修正したが、45歳以上の社員は必要ないというのは、おそらく経営者としての本音だろう。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2109/14/news039.html

この報道を聞いて私が思ったことを私の経験と合わせてお話したいと思います。

日本の定年制の歴史

現在では、「1億総活躍時代」と言われており、70歳まで雇用を確保することが企業の努力義務となっています。

定年制は、少子高齢化と年金問題と深く関連があります。【昭和初期】55歳定年がスタート

終身雇用、年功序列がうたわれていた期間が日本は圧倒的に長かったですね。
しかし平均寿命の上昇(「1950年」男性約58歳・女性約61歳→「1970年」男性69歳・女性74歳にアップ)、団塊世代の大量引退が未来に見え始めたと同時に出生数の減少、といった社会問題が顕在化してきます。
⇓「総労働力人口減少」を解消するために
【1980年代】55歳から60歳定年に引き上げ(努力義務化)
⇓さらに少子高齢化は進むため次の施策として
【1990年】:定年後再雇用を義務化
【1998年】60歳定年
【2000年】65歳までの雇用確保措置(努力義務化)
【2006年】65歳までの雇用確保措置(義務化)

https://expert-senior.com/knowhow/column/retirement-age/

外資系企業では普通のこと

日本では、年功序列と終身雇用が日本企業の働き方のスタンダードとなっていますが、このスタイルはグローバルスタンダートでなく逆に特殊な働き方です。

外資系企業では普通のことであり、日本企業もグローバルスタンダードに沿った働き方に変える必要があると思います。

このままでは、失われた30年は更に加速してしますでしょうね。

但し、いきなり45歳定年制と言われたら現在の40代は困ってしまいますので移行期間は必要でしょうね。

コロナ禍での定年退職をした我々は逃げ切りだったのでしよう。

バブル世代(1965年〜1970年生まれの現在51−56歳)は、ぎり逃げ切れるかもしれません。

しかし、バブル世代以降の人たちは、対策を講じる必要があります・

韓国財閥企業や銀行

隣国である韓国の財閥企業、銀行の定年退職は年齢は概ね45歳です。

退職後は、中小企業に転職が自営業の道を選択します。

従って、韓国の自営業率は33%で日本の10.2%と比較して3倍近く高いことが分かります。

チキン店、現在ではカフェ店が多いですね。

また、現在、コロナ禍もあり自営業の39%は廃業を考えています。

と言うことで失業者も自殺者も非常に多い国になっています。

尚、若者の約1/4は、失業していると言われています。

私の外資系時代の経験

私は、50歳まで外資系企業で働いていたので、この報道を聞いても特に驚くことはありませんでした。

日本企業もここまできたのか?と言った感想です。

外資時代の定年年齢は、一応60歳でした。

しかしながら、日常的な降格人事や自己都合退社、会社都合退社も含めると概ね50歳以下で退職していました。

一つ違うのは、ジョブ型雇用のため若い時代から役職に付く年齢も給与も日本企業とは違うと言うことです。

私も35歳では、日本で言う課長、42歳には本部長になっていました。

給与も日本の大企業以上だったと思います。

45歳定年制への対応(私の独り言、経験)

私の場合、ジョブ型雇用で外資系に入り多少異動あったものの全て営業関連の業務でした。

50歳で日本企業に転職した後も営業部署の責任者となり、その後海外現地法人に希望して異動し社長となり、60歳で定年退職となりました。

ある意味、一つの業務に携わってきた訳ですが、技術職でも専門職でもなく、IT関連でもないために定年退職後は、再雇用の話しはありましたが、他の転職先等はありません。

これが現実です。

やはり30代までに自分で稼ぐ力を付けるしかないのでしょう!

今後、AIの時代となり専門職自体もどうなるか分かりません。

時代にマッチした知識、技術を身につける必要があるのでしょうね。


まとめ

今回の45歳定年制は、ある意味で企業側の本音であり、コロナ禍以降はこの流れが加速するのでしょうね?

私は、定年退職の身となりましたが、常に情報収集、アンテナを張って前向きに時代に沿った学習は続けていこうと思っています。

実際に、現在大学院で経営管理学の勉強をしています。

これは、2年後の起業の可能性に掛けている訳です。

年齢によるハンデキャップ、年齢フィルターなどありますが、これらに屈することなく努力を続けようと思っています。

40代、50代、そして60代でも遅いと言うことはないと思います。

自分の人生は自分で豊かにするようにがんばりましょう!

皆さんは、どう思われますか?

では、また次のブログでお会いしましょう!