赤字会社を黒字化した社長が語る会社の立て直し方法 特選5つ

赤字会社を黒字化した社長が語る会社の立て直し方法 特選5つ

中小企業を設立し維持する事は非常に難しいと言われております。

中小企業白書によると、起業5年後の生存率は25.6%、10年後11.6%となっております。

●年後の生存率を求める場合は、
前年の生存企業に対して、その年の生存率を掛け合わせていきます。
1年後の生存率=1 × 1年次の生存率
2年後の生存率=1 × 1年次の生存率 × 2年次の生存率
3年後の生存率=1 × 1年次の生存率 × 2年次の生存率 × 3年次の生存率

※生存率の計算結果を表にまとめてあります。

では、どのようにすれば黒字化し会社を存続する事ができるのでしょうか?

海外現地法人代表取締約を約3年半勤め営業損益マイナスの会社を粗利約40%以上、営業利益約20%に立ち直らせた実績を持つ私の経験から黒字化する5つの方法を解説します。

社員との信頼関係構築

なんといっても一番大事な事は社員との信頼関係です。

これなくしてどんな素晴らしい企業理念があっても施策があっても利益の出せる会社に立て直すことはできません。

では、どのように信頼信頼関係を構築するかですが、

  • 目線を合わせる - 決して上から目線の態度、発言は避けるべきです。
  • 可能な限り頻繁に各職場に顔を出して声をかける。 もちろん、会議、食事会は言うまでもなく参加しましょう。
  • 自分の方向性を示しながら必ず同意を得る。
  • 仕事は自分でやらない。 信頼して基本全て任せる。
  • そして一番大事なことは社員の生活を真剣に守る。 そうすればおのずと信頼関係は築けます。

信頼関係ができれば50%成功です。

後は、立てた施策を実行するのみ!

ゴール設定

先ずはゴールを設定します。

大きく分けて2つのパートです。

収入のパート。

コスト(原価)のパート。

立てたKPI(Key Performance Indicator)、各項目の目標数値を最低月に1回、可能であれば毎週チェックして必要であればアクションを修正しましょう。

コスト削減

 

なんといっても先ずやることはコスト(原価)を下げる事です。

極限まで下げましょう。

この時、必要になるのが社員との信頼関係です。

現状把握

各項目のどこのコスト(原価)に問題があるか?

一つ一つ検証しましょう。

原因が分かればそこを徹底的に改善すれば良いのです。

固定費の流動費化

固定費は極力流動費化する事が絶対にすべきことの一つです。

マイナス損益になっていなくても固定費と収入のバランスを考慮し必要に応じて切り捨てる覚悟を持ちましょう。

また、固定費の中で一番大きいのが人件費です。

リストラできれば良いですが、日本でも海外でも国によっては簡単ではありません。

よって、自己都合退社した人が出て人員不足になっても組織変更、ワークシェアを活用して不足人員の採用をすることはやめましょう。

大事なことは現在でなく、1年後2年後まで見据えて組織と人員構成作りましょう。

売上拡大

コスト(原価)を極限まで下げたら後は収入を増加させるだけです。

販売数量を増やすことが一番ですが、それが難しいなら思いきって販売単価を上げましょう。

5%以下の値上げであればお客様は受け入れてくれるものです。

勇気をもって実行する事が大事です。

マーケティング

先ずはマクロ(全体)的な状況を調べます。

自分たちの産業自体がどうなるのか?

今後は伸びて行くのか? 衰退するのか?

次に自分の取り扱う商品が今後どうなるのか?

販売継続可能なのか?

商品の改良、変更が必要か? などなど。

最終的に進む方向性が決まったたらベンチマークする競合、品質、価格等を基に自分達の取るべきアクションを立案しましょう。

アクションは即実行

アクションが立案されたら即実行しましょう!

大手企業になるほど取るべきアクションのリスク等の検討、各部署の合意を得たりしながら平気で1ケ月、2ケ月と時間が経過しアクションが遅れがちです。

後の事をあれこれ考えるより即実行してみる事が超大事です。

失敗したら修正、変更すれば良いのです。

インフレンサー活用

現在購買者を増加させる方法として一番有効な方法は、WEBマーケティングの手法を取り入れる方法です。

リスティング広告、SNS等を活用する事が有効です。

影響力の大きい購入者(インフルエンサー)の声等を上手く広告に利用しましょう。

既存にしろ新規顧客を集めるにしてもインフルエンサーにより集客される顧客の数に差がでます。

営業マンが顧客訪問をする面会営業も大事ですが、今の時代一度に沢山の人に広告を打てる、そしてインフルエンサーが拡散してくれるWEBマーケティングが有効です。

また、業界トップの会社とうまくジョイントしてイベントに参加する等、他社の力も上手く利用する事が集客をし収入を増加させるのに有効です。

インセンティブ

アクションの結果、予定通り、以上に収益があがった際は、社員にインセンティブを提供する事が有効です。

会社収益を上げる事は、一時的なものでなく継続が必要です。

インセンティブは社員のモチベーションを高め維持するにもとても有効な手段です。

半期に1回位、たとえばアマゾンの商品券等でも十分です。

一度検討されることをお勧めします。

まとめ

会社を黒字化し、営業利益を継続させるためには...

社員との信頼関係を強め固定費を流動化しながら極限までコスト(原価)を下げます。

次は、マーケット全体を把握し競合等をベンチマークしながら取るべきアクションを決定します。

アクションにはインフルエンサーを上手く利用しWEBマーケティングを積極的に取り入れましょう。

最後に収益があがったら社員にインセンティブを提供するようにして下さい。

これにより社員のモチベーションが維持高揚して継続した収益を維持できるようになるでしょう!

記載した内容を吟味し積極的に実施していただき収益を上げ会社が立ち直る事を祈っております。